21才の時に兵庫県伊丹市の昆陽道院に入門してから、転居の際には近隣にある道院に転籍しながら現在まで6つの道場・支部(大阪阿倍野道院、田辺道院、新宿北道院、梅田YC支部、大阪摂津峡道院)を経て少林寺拳法を続けてきました。少林寺拳法の魅力は一言でいうと「技の奥が深く面白い」ということです。少林寺拳法は、全国どこでも同じ内容の修練ができるので、一生涯続けられるのも魅力の一つで、私は40年近く少林寺拳法を続けてきました。
大阪摂津峡道院が残念ながらコロナ禍等により道院が休止してしまいしたが、素晴らしい少林寺拳法を修練できる場を提供したいという思いから、大阪摂津峡道院長を引き継ぎ、道院を再開しました。
少林寺拳法は武道ですが護身を中心とした技なので、私は武道の中で少林寺拳法は、位置的には空手と合気道の中間にあると感じています。
少林寺拳法は武道家であり教育家でもある宗道臣が創始した人づくりの行であり、技と同時に心の成長も問うているのが特徴で、精神修養と護身を目的に少林寺拳法を立ち上げました。
礼(合掌礼)と挨拶から始まる少林寺拳法は、修練相手と互いに技を掛け合うこと(組手主体といいます)を通して、自然と人間関係が構築されていきます。
よって、まずは最初の礼と挨拶をしっかりしていくことが大切です。次に修練を通して自分に対してくれた相手と共に成長していくように指導していきたいと思います。
少林寺拳法は、スポーツにおける勝負性をなくし、武道における己しかない心から脱却し、半ばは他人の幸せを考えられる人になるという教えを通し、子供から高齢者まで万人が楽しめる行として体系づけられています。
また、道院には全国どこへ行ってもその地域の道院に入れる「開放され、共に集い学べる共有の場」としての存在価値があり、この原則を守り維持していきたいと思います。
当道院では、常に鎮魂行・法話等により、少林寺拳法が自己確立から自他共楽へ向かう行であり、一人一人が可能性のある種子として成長していくのが人であるという認識の下、それをサポートしていける道院にしたいと思います。
2021年7月にコロナ禍等により道院休止となったので、一旦拳士は他の道院へ転籍していなくなりました。2022年12月に前道院長である中野先生から大阪摂津峡道院長を引き継いで道院を再開したので、実質ゼロからのスタートです。
現在、小学生1年から6年生までの少年拳士6名、壮年の一般拳士2名に拳士が増え、共に修練しています。
私は、少林寺拳法が大好きです。規律あり、かつ、楽しく修練できる道院にしたいと思っています。
(休止前の所属拳士の意見です。)
・拳士が少ないので指導が充実していると思います。
・道院での作法が厳しいのでとても良いと思います。
・道院では、準備運動や基本の突き、蹴りは拳士が交替でやるので、「人の前で何かをやる時の平常心」が養われると思います。
・学校以外に仲間(友だち)が増えました。(小学生)