正直な話、これっぽっちも道院長になろうと思ったことはありませんでした。練習もよくサボるし……(笑)。
ある日、師匠から「引退しようと思う。誰も後継者がいなければ道院を閉鎖しようと思う」とお話がありました。
その時、なぜか私の中で「道院長」という言葉が頭をよぎりました。今まで育てていただいた師匠に対する恩返し、少林寺拳法に救われたこともたくさんありました。もし、少林寺拳法をやっていなければ私は本当につまらない人間になっていたかもしれない……さまざまな思いがこみ上げ気がつけば「私でよければ……」と発言していました。
師匠や大師匠、そして少林寺拳法への恩返しこれが最大のきっかけです。
まず私自身が少林寺拳法を楽しむこと、ここがスタートだと思っています。
また通常の修練においても自主性を重視しています。
少年部はSAQトレーニングを取り入れ、インナー(正中線)の強化に努めています。また、組織として機能するよう班をつくり、班長、副班長に責任を持たせています。後輩への注意や指導は先輩拳士が行い、子どもを子どもが指導する組織づくりを目指しています。
一般部では、人前でしゃべる練習としてスピーチをしてもらったり、行事の企画書を作成してもらったりと様々な施策を実施しています。社会に出た時のスタートラインで他の人より抜きん出てもらえているようにしたいと思っています。
私は道院を「怒られるけど居心地のいい場所、自然と人が集まる場所」にしたいと思っています。そのために24時間365日いつでも使える自前道場の利点を最大限に発揮して、今後もいろんな施策を打ち出していきたいと思います。
リーダー育成を最大の目的として、
「半ばは自己のしあわせを 半ばは人の幸せを」
を基本理念に日々、身心共に「質」の高い人間を一人でも多く育成し、すべての年代の人が協力し合い、助け合いながら互いに成長していける道院を目指しています。
さまざまな世代がそれぞれの目標に向かって一致団結して取り組んでおり、年齢、性別を問わずとても仲のいい、アットホームな道院です。
すべてにおいて自主性を重視し、私からは「楽しく修練してほしい。皆さんの姿を見た人が、その雰囲気に入りたいなと思えるような、楽しくかつ真剣に取り組める修練をしてほしい」とだけ言っています。
結果として私が指示をださなくても小学生までは基本、礼儀を中心に、学生や若い人は乱捕りや運用法を中心に、中年層は教えと技術の研鑽を中心にと、皆それぞれ目標を持ち取り組み日々の修練を行い、行事などでは今自分がやるべきことは何かというのを自分で考えて行動してくれています。
友達に誘われて始めました。他の習い事より少林寺拳法が楽しいから。ネガティブな考えがポジティブな考えになった。
少年部 拳士
人を育てる少林寺拳法の思想に共感
武道を習いたいという想いと、大学内で一番活動していた武道の部活動が少林寺拳法部だったことがきっかけでした。「人づくり為の行」という単に人を倒したり勝敗を争うスポーツではない「人」を育てる武道である少林寺拳法の思想に共感できるので今も続けております。
20代 女性拳士
1年でも長く続けたい
運動不足のを解消したく近くの道場へ入門しました、道場の雰囲気もよく、思っていた以上に技が多種多様で面白いです。
60代 男性拳士