父が大学時代に少林寺拳法をやっていたのがきっかけで、大阪高槻道院 初代道院長 田邊眞裕先生に入門したのは中学一年生の時でした。それから田邊先生が引退なる2009年まで、途中5年ほど間のあいた時期もありましたが、ほとんど休むことなくずっと仲間と共に励んできました。
田邊先生が引退なさる時、このまま誰も大阪高槻道院を引き継ぐことがなければ、共に修行に励んできた仲間が散り散りになってしまうと思い、当時の副道院長の強い勧めもあり、2009年に代務を引き受け、2010年に正式に大阪高槻道院の二代目道院長に就任致しました。
少林寺拳法の指導は、いかに高い品性・品格を持った人間をつくるか、という事にあると私は考えています。
そのために必要なことは、少林寺拳法の技術を指導する事以上に、学科・行事・道院の外での活動を通じて、「仲間を大切にする事」「仲間と共に生きること」について話をし、拳士の声に耳を傾けることが大切だと思います。
こういった指導の姿勢が受け入れられたからこそ、道院を引き継いだ時に6名だった拳士数も、今では75名を超す道院に広がってくれたのだと思います。
持続可能な道院運営とは、道院長がいなくても拳士同士が協力し合って道院が運営されることだと思います。
現在もですが、これからも少年部であったとしても、拳士同士が常にお互いがお互いを気に掛け合い、自分たちの力で前に進み、高みを目指していってもらえる道院を目指していきたいともいます。
とにかく明るいです。私自身が明るく良くしゃべるというのもありますが、そういう道場の明るい雰囲気が良いということで、大阪府外から就学や就職できた拳士達が、どんどん転籍・復帰してきているのは、すごく特徴的だと思います。
閉鎖的なところが全くなく、常に他の道院の拳士が練習に来ていますし、時々近隣の先生達も顔出してくれる、そんなオープンな道院ですね。
少年部も女の子が多く、一般にも若い女性もそこそこいますし、50歳以上の拳士もたくさんいます。中には70歳で新入門した方もいらっしゃいます。
特定の世代や性別、段位に極端に偏ったりもしていないので、非常にバランスの取れた道院ではないでしょうか。
<10代女性>大阪高槻道院では幅広い年齢層の人々が一緒に練習します。各々無理しないように自分に合った修練をこなし、続けることに重きを置いています。少林寺拳法の技術や学科を学んで習得することに加え、様々な年代の方との交流や無理なく続けられるところもこの道院の魅力です。
<20代女性>私の道院では、毎回の練習で偏りがないように、柔法、剛法、運用法、そして学科を行っています。この偏りがない練習で私自身、三段が受かりました。また、様々な拳士の方がおり、一つの練習でも上手くいったりいかなかったりするので、変化させながら行わなければいけません。そのおかげで、肉体・精神面が修練出来るのが私の道院の魅力です。