近くの空手道場の一期生だった父の影響で、当時小学6年生の私は、父に連れられ出身道場に見学に訪れましたが、同時期従兄が通っていた鳳道院もこっそり見学、その時子供なりに感じた少林寺拳法の妙技と活気にカルチャーショックを受け、その場で勝手に入門を希望、許可を得て帰ってきてしまいました。
以来高校受験前まで練習を休んだ記憶が全くありません。技や教えに触れいつしか少林寺拳法の虜となっていました。
重ねて、道院長や先輩の強さと人柄に対する憧れと尊敬の念は、私の人格形成の原点です。
当時、少林寺拳法が全く普及していない和泉市に、正しく育んで頂いたご恩返しと、布教の為道院開設を一念発起致しました。
私自身入門当初は勿論のこと、後何年も少林寺拳法の技は不可解極まりないものでした。
しかし、その不可解な技を仲間と共に手を取り合い知恵の輪を解くような修練は、決して苦痛では無く、深いつながりと一人では味わえない喜びを得る結果をもたらしました。
初心を忘れず、習得に対する拳士自らの“きずき”を与えられる指導者を目指し、自己の研鑽に励んでいます。
20代の女性と50歳以上の拳士が多い道院なので、自分の体力に応じた修練を勧めています。
父・娘と長年通われている方もおられ、少林寺拳法の体力に左右されない技を<お互いが永く楽しめる事を第一と考えます。
嬉しいことに、当道院では世代の断絶などは微塵もありません。
若い女性拳士が、私だけでは無く先輩のオジサン達に人生相談にのってもらっている姿は、誠に微笑ましいものがあります。世代の交流はお互いの人生を豊かにすることを、より多くの方に実感して頂いて地域社会に広げて行きたいと思います。
和泉黒鳥道院は女性拳士も多く、幅広い年齢層の拳士が在籍しています。
道院長の指導のもと、男女・年齢に関係なく互いに考え、教え合いながら明るく楽しく修練に励んでいます。
練習はもちろん、大会や合宿といった様々な行事をともに過ごすことで仲間との絆を深め、学び心と体を鍛えることのできる道院です。
学生から社会人といろいろな年代の拳士が一緒に練習をしています。
普段の生活では接する機会の少ない世代や環境の人と交流できる、貴重な場所だなと感じています。
昇段や大会など、それぞれの目標に向けて練習し、頑張ることで得られる充実感や達成感はかけがえのないものです。そしてその際には、助言や励ましなど、みんなが自分の事の様に協力をしてくれます。
練習を通し、また道場の仲間とのふれあいの中で成長していける道院です。