これからの時代に必要な力~主体性~ | 東大阪孔舎衙道院

これからの時代に必要な力~主体性~

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魔法の言葉~やってみんさい~

こんにちは。東大阪孔舎衙道院 道院長の樋口です( ̄(工) ̄)

やってみんさい。

関西ではあまり聞かないと思いますが、広島弁?です☆

私は、生まれも育ちも東大阪ですが大学卒業後、東広島の企業に就職しました。

東大阪から東広島。「東」が大好きですね(笑)

 

東広島に5年間住んでいたのですが、ここでよく言われていたのが「やってみんさい」という言葉。

標準語だと「やってみなさい」かな。

この言葉は、私に勇気と力をくれました。

 

私が勤めていた会社では、変な上下関係はなく、いいアイデアがあれば新入社員であれ採用されます。

私も入社2年目の時、どうしてもやってみたい事があり、上司に直談判の末、社長決裁を頂きに行きました。

その時に言われたのが「やってみんさい」の一言です。

 

私はもともと「とりあえず、やってみる」タイプの人間で、 いつも、まぁ何とかなる!って思っています(笑)

今まで巻き込んだ方ごめんなさい m(__)m

 

もちろん、失敗したこともこっぴどく怒られたこともあります。

しかし、自分でしっかり考え決断し行動した結果ですので、後悔はしたことはありません。

 

こんな私でも周りから「やめておいた方が良い」「前例がない」など、ある意味でやさしい助言を受けて、

自分の考え方に不安を持った時期もありました。

 

しかし、この「やってみんさい」という言葉で、今のまま頑張れば良いんだという安心感、もっと積極的にやっていこうという向上心を頂きました。

 

この事がきっかけで、私の口癖に「やってみんさい」が加わり、ますます周りを巻き込む回数が増えましたΣ(゚Д゚)

 

と、つらつら自慢話をしてきましたが(笑)、今回お話ししたい事は、「主体性」についてです。

 

「主体性」の重要性

 主体性 東大阪孔舎衙道院

 

「主体性」とは自分の意志・判断で行動しようとする態度。という意味です

現在、この「主体性」は子供だけでなく社会人にも求められる重要な力となっています。

 

経済産業省では産学の有識者による委員会(座長:諏訪康雄法政大学大学院教授)にて言われている「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」(社会人基礎力という)の中でも「主体性」は最も重視されています

また、約9割の企業が、新卒採用時や人財育成の場面で、この社会人基礎力を重視していると回答しています。

この事から、『主体的な子供を育てよう』という言葉は、色んな所で見かけます。

 

では、どうやって「主体性」を育てるのか?

 

「主体性」は、主体的に行動しろ!って言って出来るものではありません。

こども自らが「選択、計画し、行動を起こし、振り返る。」と言う事が必要となります。

その為にも、主体的に行動することが許される環境を整え、認めてあげて、バックアップしていかねばなりません。

 

はじめは、必ずと言っていいほど失敗します。

 

しかし、それでいいと思います。そこから試行錯誤して、どうやったら出来るのか。そこからより良くしていく為には、どうすべきかを体得していくしかありません。

 

 

と、博識を装っていますが私も現在勉強中です(;’∀’)(笑)

 

 

何で、少林寺拳法で「主体性」の話をしているかと言いますと、それは、少林寺拳法が拳技を中心とした人づくりの道だからです。

 

少林寺拳法では、自己の可能性を信じる生き方ができる人、主体性を持った生き方ができる人、他人の幸せを考えて行動できる人、正義感と勇気と慈悲心をもって行動できる人、連帯し協力し合う生き方ができる人になることを目指しています。

 

あんなこといいな。できたらいいな。

東大阪孔舎衙道院でも「主体性」を持った生き方の出来る人を目指し、指導にあたっています。

その中で現在行っている指導を少しだけご紹介させて頂きます。

 

① その日の目標を決める

まずは、その日の自分の課題を決めてもらいます。
課題というと勉強っぽくなるので、道場では目標と言っています。

本当はその日だけでなく、もう少し長いスパンで取り組みたいのですが、毎日練習があるわけではありませんので、まずは1日で行っています。

目標は、ただ「うまくなりたい」とか「強くなりたい」と言った漠然的なものでも構いませんが、出来ればもう少し絞った「突きを真っ直ぐ突く」のような目標の方が良いかもしれません。

目標の設定に関しては、こちらから提案はほとんどしません。「あんなこといいな。できたらいいな。」みたいなノリで考えさせています。

これは結構重要で、例を出してしまうと、「それで良いや」って考えることをやめてしまい意味がありません。

 

② その為にどんな練習をするか。

自分の目標を達成するために、どんな練習がしたらいいのかを考えます。

まだ、「何回もする」と言った答えしかなかなか出てきませんが、これから色々な選択肢が生まれてくると思います。

練習内容は、予めこちらでも考えてはいるのですが、「これをやりたい」と言った事は「やってみんさい」精神で採用する様にしています。

その為に、科目が少し遅れようが構わないと私は思っています。

自分で考えたことを行動に移すことにより、そこから試行錯誤するのです。

時間の都合上、意見が出ない場合もありますが、自分の中に目標があれば、どんな練習にも力が入りますよ(^^♪

 

③ 振り返る

練習の最後に発表する時間を設けています。

私は、「言いたくなかったら言わなくて良いよ」と言っているのですが、だいたいみんな言ってくれます(^^♪

そこで、1日の目標、その目標に対し行った事、評価を発表します。

ここで大事な事は、出来なくても「できなかった―」で終わらないこと。

その中でも必ず学んだこと、成長した点はありますので、それを言ってもらう様にしています。

 

④ アドバイス

発表してくれた拳士には、目標に対し努力したことを評価したうえで、私から少しだけアドバイスをしています。
アドバイスと言っても、答えはありませんので、次に繋がるように考える材料をお話しています。

 

まとめ

以上のようなことを東大阪孔舎衙道院では行っています。

主体性が身に付いたのかどうか、結果がすぐに出るものではありませんし、私の指導が本当に正解なのかはわかりません。
状況を見ながら、私も試行錯誤していこうと思います。

 

しかし、確実に言える事は、

 

「道場に来たから言われた通り練習している」

から

「目的をもって練習に励んでいる」

 

に変わってきています!

 

その証拠に、休憩時間を過ぎて他の子と遊んでいると「先生、まだ練習しないの?」って怒られます(笑)

ごめんなさい。もっと真剣にやります(笑)

ではまた(^^♪

(樋口)

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