【まずは体験から】
少林寺拳法は、武道として主に護身を中心とした技を修練します。
私は武道の中で少林寺拳法は、位置的には空手と合気道の中間にあると感じています。
また、体力に応じて修練するので、子供から高齢者まで健康づくりに役立ちます。
さらに少林寺拳法は武道家であり教育家でもある宗道臣が創始した人づくりの行であり、技と同時に心の成長も問うているのが特徴で、精神修養と護身を目的に少林寺拳法を立ち上げました。
まずは見学だけでなく、体験から始めましょう。
何回、体験してもらっても無料です。
納得するまで体験に来て頂いて、もし「続けてみたいな」って思ったら、一緒に頑張っていきましょう。
内容についてもっと知りたい方は、ホームページ内の「よくある質問」も参考にしてください。
【技を通して己を見つめる】
相手の攻撃に応じて、柔軟に変化し対処する少林寺拳法の技。
相手の突きや蹴り、投げ技などに対して瞬間的に対処しなくてはいけません。
顔を突かれそうになったら、やっぱり恐い。
腹を蹴られそうになったら、やっぱり恐い。
腕をとられて投げ飛ばされそうになったら、やっぱり恐い。
強くてスピードのある突きや蹴りを目の前にしたら、やっぱり緊張するし、震えてくる。
その意味で体は正直です。
でも、だからこそ、自分の本当の素直な姿が浮き彫りになってくるといえます。
そこが、一番大切なことなのです。
少林寺拳法の稽古を通じて、得るもの。
それは「自分と出会うこと」
誰だって未熟な部分や短所があるもの。
自分の真の姿を知り、それを受け入れ、それを少しずつ変えていくのです。
また、上達が遅かったり、できないことがあるというのは決して悪いことではないのです。
「できない」という経験から学ぶことがあるのです。
悔しい経験を忘れずに、そこから学び、考え、少しずつだけど確実に前進していく。
そこから「あきらめない」という心の強さが身についてくる。
少林寺拳法は上達のスピードを他人と競うものではありません。
自分のペースで少しずつ上手くなっていけばよいのです。
自分は「運動が苦手だからできない」とあきらめる必要はないのです。
比べるのは、他人ではない。
昨日の自分より、どれだけ良くなれたか。
技の世界は「上手い/上手くない」がはっきり出やすいですが、だからこそ、そこにとらわれずに、ありのままの自分をみつめていく。
なぜなら、そこに、自分を変えていくきっかけがあるからです。
自分が変わることができたという喜びは、他人との競争や比較では得られない素晴らしいものだからです。
【相手を思いやることが上達につながる】
相手を思いやること。
実はこれが上達するための大事なポイントなのです。
なぜなら、少林寺拳法の技は、相手の攻撃を受けて、反撃する技術。
つまり誰かに攻撃をしてもらわなくては練習ができないのです。
相手を突いたり、蹴ったり、手首を攻めて投げ飛ばしたり・・・
少林寺拳法の練習では痛い思いをすることもあります。
でも、それはお互い様です。
自分が痛い思いをするからこそ、「相手もそうなんだ」ということが分かるのです。
そのようにして、自分の練習に協力してくれる相手の気持ちを理解し、感謝する。
相手を制する練習をしているのだけれど、結果として相手の気持ちを想像し、思いやることも学ぶのです。
攻撃する方のさじ加減も大切です。
相手がはじめての技を練習するときは、攻撃もゆっくりと行って、相手が良い感覚をつかめるように協力します。
相手がある程度上達してきたら、今度はすばやく、力強い攻撃を仕掛けます。
このように、お互いが協力しあうことで上達を目指す、これが少林寺拳法の修行なのです。
相手と相対で練習する時の始めと終わりに行う「合掌礼」は、相手への尊敬と感謝の気持ちを表しているのです。